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観光

山田の凱旋門(やまだのがいせんもん)

「山田の凱旋門」は姶良市下名にある、国の登録有形文化財です。日露戦争に従軍した、当時の山田村の人々の無事帰還を記念して、明治39年建てられた、日本では珍しい‘‘凱旋門’’です。凱旋門とは、凱旋の軍隊を歓迎するため、または、凱旋を記念して作られたアーチ門のことを指します。

 日本でも多くの凱旋門が建てられましたが、現存する凱旋門は2基と言われています。そのうちの1基が石造りの「山田の凱旋門」、残りの1基は静岡県浜松市のレンガ造りの「凱旋紀念門」です。山田の凱旋門は、高さ4.7m、幅4.88m。上部はアーチ型に組まれ、中央に縦60㎝、横121㎝の石がはめ込まれています。鹿児島が誇る‘‘アーチ式の石橋技術’’を応用したもので、貴重な文化財です。材料には、火山灰が固結してできた岩石‘‘凝灰岩’’が使用されています。決して大きくはありませんが、重厚感のある凱旋門を目の前にすると、当時の建築技術の素晴らしさに驚かざるを得ません。

 先に見える100の石段を登ると「山田村招魂社」が現れます。美しい町並みと、桜島を一望することができ、踊り場には日露戦争の軍艦で使用されていた砲弾、「露式二十五糎演習弾」があります。そして、西南の役・日清・日露・大東亜戦争の眠れる勇士1,200柱が祀られています。歴史的背景を熟慮すると、感慨深いものがありますね。

 また、山田の凱旋門がある地域には、豊かな田んぼが広がっています。毎年秋には、地域の人々手作りの‘‘かかし’’を展示する「山田の里かかし祭り」が開催されます。その年話題になった人物やキャラクターをデザインしたもの、アルミ缶を使ったもの、竹細工のもの、大がかりなものなど、ユニークで完成度の高い作品が並ぶ、人気のお祭りです。

written by ファンコートランドホテル

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