今回は、姶良市加治木町小山田にある「金山橋」のご紹介です。

　「金山橋」は明治時代に、凝灰岩で造られたアーチ状の橋です。明治13年頃、金山運営のために島津家によって作られたと云われています。橋の長さは23ｍ、川床からの高さは約10ｍあり、綺麗なアーチを描いているのが特徴です。姶良市指定文化財になっており、欄干や路面は、いまでもその美しい姿を残しています。

　　金山橋からは大迫力の「坂井手の滝」を見下ろすことができます。橋を渡ると、小川が流れる遊歩道が現れます。情緒溢れる緑の世界に木漏れ日が降り注ぐなか、滝や小川の音を聴きながら遊歩道を歩く・・・マイナスイオンをたっぷり浴びられる、森林浴にピッタリの散歩道です。例年、5月から6月にかけての初夏の宵には、小川でホタルが舞う姿を見られるのだそう。また、11月頃の紅葉の深まる時期も美しく、多くの人々から愛されています。

　スロープを降りた先から、水の透き通った川辺まで降りることができます。いよいよアーチ状の「金山橋」と「坂井手の滝」のコレボレーションを見ることができるビューポイントです。橋の両側が植物に覆われたアーチの奥に、高さ8ｍから馬蹄形状に流れ落ちる「坂井手の滝」・・・。アーチ越しの滝が織りなす世界観は、まるで絵画のように美しいと評判です。清らかな川に反射する景色も、ぜひ目を向けていただきたいポイント。数年前までは穴場でしたが、最近ではSNS映えする写真を撮ることができるとして、訪れる人が後を絶ちません。

　雨の日や水量が増しているときは、このポイントに降りられないこともあります。足元が悪く、滑りやすい場所もあるため、歩きやすい履物でのお出掛けをおすすめします。（金山橋のすぐ横には駐車場があり、清潔なトイレが整備され、テーブルとイスが設置されています。休憩できるスペースがあるのは嬉しいですね！）

　森林浴を満喫し、マイナスイオンをたっぷりと浴びながら、歴史に思いを馳せる散策も粋ですね。みなさんもぜひ一度、訪れてみてはいかがでしょう。