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観光

武家屋敷通り

武家屋敷通り
武家屋敷通り

 日本一の大クスに見守られる蒲生麓。「麓(ふもと)」とは、江戸幕府により発令された「一国一城令」に対し行われた、薩摩藩特有の「外城」「内城」の概念に基づくもので、武士たちの生活圏のことを言います。鶴丸城を内城として県内各地に麓を築き、現在の役場に相当する「地頭仮屋(じとうかりや)」などの役所が置かれました。地頭仮屋の正門である「御仮屋門(おかりやもん)」は、高さ4.5m、横6.1mでクスノキで造られており、風格のあるその姿をいまでも残しています。このように「町そのものを城とする」外城を形成し、当時の武士たちは農耕に従事しながら、武道の鍛錬に励んでいたと云われています。

 また、蒲生麓は二つの川を天然の外堀として活かした町割が特徴で、御仮屋門を中心に、9つの通りと2つの小路で構成されています。道筋には武家屋敷が建ち並び、多くの武家門がいまでも残されています。この「武家屋敷通り 」では、美しく機能的に作られた街並みの一部を見ることができます。石畳で整備され、切石による石垣とイヌマキの生垣、当時をしのばせる立派な武家門などがあり、風情たっぷり。家の格式によっていろいろな門があり、身分の高さに応じて門の形が定められているのも、蒲生麓の特徴なんだそう。当時の屋敷が完全保護されているわけではなく、昔の街並みを残しつつ時代の変化に適応し、地域の人たちが暮らしています。夕日が差し込む時間には、武家屋敷通りの趣がグッと引き立てられ、特に美しいと評判です。

 どこか懐かしく、凛とした風情漂う武家屋敷通りの散策。歴史的背景に思いをはせながら、ほっとひと息着くことができる町、蒲生。タイムスリップしたかのような休日を過ごしてみてはいかがでしょうか。

※民地のため敷地へは入れません。

written by ファンコートランドホテル

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