Van CortLandt HOTEL (ファンコートランドホテル)

レジャー

紅窯(くれないがま)

紅窯

 姶良市立重富中学校近くの住宅街にひっそりと佇むギャラリー「紅窯」。まるで‘‘おもちゃ箱’’のような、ワクワクが詰まったギャラリーです。愛くるしいお魚の絵がパッと目を引く、個性的な器たちがお出迎えしてくれます。

 紅窯は、川原義昭さんと奥様の秀子さんのお二人で営まれています。ご主人が陶芸をはじめたきっかけは、カリフォルニアの夫婦旅行。陶磁器村を訪れたことで陶芸に興味が湧き、独学で勉強をはじめました。陶芸の面白さにのめり込み、これを仕事にしよう!とはじめたのが、この「紅窯」です。

 紅窯のほとんどの作品が「たたら作り」と呼ばれる製法で作られています。たたら作りとは、粘土を薄くスライスしたり、のべ棒で押しつぶして板状にし、お皿やカップ等の作品を作る製法を言います。たたら作りで作られた作品は、均一ではなく独創性があります。手作りならではの温かみがあり、一つ一つ丁寧に作られた器は、優しく手になじみます。

 「紅窯」の象徴であるお魚の絵。これは、ご主人が釣りや魚が大好きとのことで、絵付けされているそうです。色を出すのに大変苦労するそうで、「紅窯」の名前の由来も、紅に近い‘‘とある色’’が出ますように・・・との願いを込めたものなんだそう。

 温かみと味のある作品は、エアポートギャラリーやギャラリーで直接購入可能です。贈答品や節句の食器としても人気です。しかし、一度にたくさんの注文が入ると、製作に追われてしまい、お魚たちの表情も心なしか変わってしまうのだとか・・・。

 「食卓が楽しくなるような陶器を」との思いが込められた作品は、使いやすくて丈夫。料亭で使用されたり、長年のファンが多いのも頷けます。みなさんも一度ご夫婦に、お魚たちに、逢いにいってみてはいかがでしょう。ご夫婦が「おもしろい」「楽しい」と思える環境で、30年近くも製作し続けられていることが一番の‘‘釉薬’’なのかもしれません。

written by ファンコートランドホテル

Information 姶良の魅力スポット

Information 姶良の魅力スポット